フリーランスとして個人事業主となると、確定申告に悩みを抱える人が多い。会社勤めの場合、税金の申告や納税は管理部門に任せておけばいいからだ。とくに、初めて確定申告を行う際には、まずどのように提出すべきなのかから躓いてしまう。
確定申告書の提出方法は、税務署に赴いて提出するか郵送、最近ではe-Taxも利用が可能だ。e-Taxは、マイナンバーカードの読み取りのためのカードリーダーさえあれば、24時間いつでも申告できる。税金の還付が発生した場合も、他の提出方法に比べて早く処理されるのがメリットだ。それに対して、税務署に直接提出する場合は、不明点の相談や書類作成のサポートを受けられるため、はじめはメリットが多い。
次に節税のポイントだが、基本として行いたいのが、開業届を出して青色申告の手続きをすることだ。青色申告は、複式簿記や簡易簿記で帳簿を提出することで、65万円の控除を受けられる。その他、節税の観点から様々なメリットがあるのだ。
さらに行いたいのが、経費計上のもれを防ぐことだろう。クライアントとの打ち合わせで使用した飲食代や交通費、備品の購入費、勉強のための書籍代、残業中の夜食の代金などは、しっかりと保管しておくことが大切だ。何に使用したか、打ち合わせ飲食の場合はクライアント名や人数を記載しておくといい。また、自宅で仕事をしている人は、家賃や電話代、インターネット料金などを家事按分することも忘れずに行いたい。